三上康雄が自主映画初の16mm時代劇映画として監督しました「蠢動」。そして、劇場用映画の第一作「蠢動-しゅんどう-」。さらに新作「武蔵-むさし-」を紹介いたします。

■蠢動-オリジナル版-(1982年作品)

かいせつ  “時代劇を追求し続ける自主映画作家”として注目を集める三上康雄監督が、プロの協力を得て完成した、自主映画初の16mm時代劇映画。封建制度の中での義を主題に、雪中を走る、斬るの時代劇。雪に覆われた鳥取砂丘での殺陣もある。出演は西田良、汐路章、玉生司朗、古川京子といったプロの役者の他、映画評論家の松田政男、監督の三上康雄など。撮影はTVドキュメンタリーを撮り続ける岩井銀二、編集は「蔵の中」の木村幸雄、録音は「水戸黄門」の中川清が担当している。

ものがたり 享保17年。享保の大飢餓の最中、山陰の因幡藩の財政は破綻寸前であった。それにつけ込み幕府は無理難題を押しつけ改易を目論む。そして幕府の使者が視察に来る前夜、幕府から遣わされていた剣術師範・松宮が殺害される。翌朝、城代家老は討伐隊を結成し、下手人として香川を討ち取るように命じる。討伐隊々長に選ばれた原田をはじめ、隊の面々は香川とは知己の仲であった。香川、原田、討伐隊、城代家老が、それぞれに正義を主張しながらの壮絶な戦いがはじまる…。

出演 西田良、汐路章、玉生司朗、古川京子、松田政男

(かいせつ、ものがたりは、キネマ旬報・映画データベースより転載)

■蠢動-しゅんどう-(2013年作品)

かいせつ  時代劇映画ファンが大絶賛し、全国85館で公開され、ハワイ、ダラス等の国際映画祭等でも大反響を巻き起こした、本格正統時代劇映画。出演は、「一命」(2011年)、「のぼうの城」(2012年)等の時代劇映画の話題作で存在感を放つ平岳大、そして、若林豪、目黒祐樹、中原丈雄、栗塚旭、さとう珠緒、脇崎智史らの豪華実力派キャスト。さらに、殺陣の久世浩(「たそがれ清兵衛」「必死剣鳥刺し」等)、照明の宮西孝明(「最後の忠臣蔵」「鬼平外伝」等)、音響効果の伊藤進一(「蝉しぐれ」「桜田門外の変」)など、時代劇映画の最高峰のスタッフが集結。監督は、関西自主映画界の雄といわれ、1982年に自主映画初の16mm時代劇「蠢動」を監督し、今作で日本映画監督協会の新人監督賞にノミネートされた三上康雄。全編オールロケで、三重の伊賀では重要文化財の建物内での撮影、京都の美山、滋賀の朽木、福井の勝山では雪中で撮影。倭太鼓飛龍の荒太鼓が激震する、圧倒的な緊迫感とリアルな殺陣の本格正統時代劇。(海外用タイトルは「BUSHIDO」)

出演  平 岳大  若林 豪  目黒 祐樹  中原 丈雄  さとう 珠緒  栗塚 旭  脇崎 智史

くわしくは「蠢動-しゅんどう-」公式サイトをご覧ください

■武蔵-むさし-(2019年作品)

かいせつ  過去、何度も小説や映像化され、日本だけではなく、海外でも有名な剣豪、武蔵。
剣によって己の人格を高めていく武芸者。
果たして、そうだったのか?
「なぜ、武蔵は戦い続けたのか?」
「なぜ、吉岡一門は武蔵と戦ったのか?」
「なぜ、豊前細川家は佐々木小次郎を剣術指南として迎えたのか?」
「なぜ、佐々木小次郎は武蔵と戦ったのか?」
「なぜ、武蔵は勝てたのか?」
そして、「剣とはいかなるものなのか?」
「武蔵-むさし-」は、史実に基づくオリジナルストーリーで「本物の武蔵」と武蔵に関わる人物たちを描く本格正統時代劇映画。 武蔵と、吉岡清十郎、吉岡伝七郎、吉岡一門との一乗寺下がり松、鎖鎌の宍戸、十字槍の道栄、佐々木小次郎との巌流島の決闘。 歴史のうねりのなか、武蔵、小次郎、吉岡家、豊前細川家、京の所司代、そして、女たち、それぞれの生きざまと正義が多層する緊迫感あふれる重厚なストーリー。 オールロケによる徹底したリアルな映像と殺陣、アクション、ダイナミックな展開。 円熟の達人・佐々木小次郎に松平健ら主要12名の豪華キャスト。 脚本、監督は、時代劇映画ファンに圧倒的な支持を受け、海外12カ国でも絶賛された「蠢動-しゅんどう-」の三上康雄。 (海外タイトル : MUSASHI )

出演  細田 善彦(新免武蔵)  松平 健(佐々木小次郎)
目黒 祐樹(細川家・沢村大学)  水野 真紀(小次郎の妻・ユキ)
若林 豪(禅僧・太木慧道)  中原 丈雄(所司代・板倉勝重)
清水 綋治(吉岡七左衛門)   原田 龍二(吉岡清十郎)
遠藤 久美子(武蔵の姉・吟)  武智 健二(吉岡伝七郎)
半田 健人(細川家・長岡興長)  木之元 亮(吉岡家・大島)

くわしくは「武蔵-むさし-」公式サイトをご覧ください